ルーアンはノルマンディー公国の首都として栄え、現在もフランス有数の大都市として経済的にも重要な位置を占めている。
古くはローマ時代からセーヌ川を利用した水運の拠点であり、市街はセーヌ川の両岸に拡がっているが、旧市街はセーヌ川右岸に集中している。人口は約11万人(1999年)、
中世からの古市であり、大司教座が置かれた。ルーアン大聖堂はゴシック建築の代表として知られる。クロード・モネの中期の連作『ルーアン大聖堂』はこの聖堂を主題とした
ものである。ルーアン大聖堂にはヴァイキングで初代ノルマンディー公になったロロの墓がある。また、百年戦争で捕虜となったジャンヌ・ダルクは、1431年にこの町で火刑に
処されている。フランスでは学生の町として有名でたくさんの教育機関がある。 |