シャルトル 大聖堂  : Chartres Cathedral (1)

ロマネスク様式を基礎とする新しい大聖堂の建築が始まったのは1145年であったが、1194年の大火事で町全体と聖堂の西側前方部分以外が焼き尽くされたため、この残った部分のみ初期ゴシック様式となった。大聖堂本体の再建は1194年から1220年の間に行われ、中世の大聖堂としては著しく短期間で完成へと至った。当初、土地面積は10,875uであった。大聖堂の建築は最上級のもので、その高く聳え立つ通路やきめ細かい彫刻を見て熱情に溢れない建築歴史家は殆どいないほどである。、フランスにおける全てのゴシック建築の大聖堂で最も素晴らしいものの中の一つだから、上記の賛辞は十分値するものである。遠くからはうねる小麦畑の上を徘徊する様にも見え、徐々に近づくと街が大聖堂が立つ丘の周りへと群がっているのが見え始める。対照的な二つの尖塔は、片方が1140年以来立ち続ける105mの質素な角錐と、113mの高さで古い角錐の塔を越える16世紀初頭の後期ゴシック・フランボワイアン様式(火焔式)の塔から成り、外を飛梁の複合棟で囲まれる中、淡い緑色の屋根を突き抜けて高く聳え立っている。

南門のバラ窓 修復用足場を見ることはめずらしい
鐘楼は左右異なる建築方式
ゴシックとロマネスク様式
西北側鐘楼 左右ことなる鐘楼の形状
勿論建築様式が異なる
南面前のレストラン街 西正門前広場