32年前に、マンハッタン南の高層ビル内にある機械メーカーに訪問した時は、貿易センタービルは未だ1本であった。それから間もなく2本となり、2001年9月11日にテロによって消滅し、2010年4月に訪れるまで全く機会がなかった。しかし久しぶりのニューヨークはその時と変わらないと感じた。
ニューヨーク市はアメリカ合衆国北東部の大西洋に面し、巨大なニューヨーク港を持つ。市はブロンクス、ブルックリン、マンハッタン、クイーンズ、スタテンアイランドという5つの行政区(バロウ、ボロウ)に分けられる。2010年の国勢調査における市域人口は8,175,133人を数え[3]、陸地面積は790km²、人口密度はアメリカ国内の主要都市の中で2位である。
ニューヨーク都市圏の人口もまた国内最大であり、ハドソン川対岸のニュージャージー州ニューアークやジャージーシティ、本土側のヨンカーズやニューロシェル、およびロングアイランド等を含む都市圏は18,897,109人、コネチカット州のスタンフォード、ブリッジポート、ニューヘイブンやニュージャージー州の州都トレントン、内陸のポキプシー等を含む広域都市圏は22,085,649人(いずれも2010年国勢調査)の人口を抱えている。
アメリカ合衆国の都市の中では公共交通機関が際立って多く利用されており、多くの交通機関が24時間運行している。また人口密度の高さと、その多様性も著しい。2005年の調査によれば、市内では170近くの言語が話され、人口の36%がアメリカ合衆国の外で生まれた人であった。
ニューヨークは「眠らない街」とも呼ばれ、そのほかにも「ビッグ・アップル、「ゴッサムといった愛称がある。
ニューヨークは1624年にオランダ人の手によって交易場として築かれた町である。この入植地は1664年までニューアムステルダムと呼ばれていたが、同年イギリス人の支配が始まって現在の名称になった。1785年から1790年まではアメリカ合衆国の首都としての役割を担った。市内には世界的に知られた地区やランドマークが数多くある。自由の女神像は、19世紀末から20世紀初めにかけて、アメリカへ渡ってきた何百万人もの移民を出迎えていた。
ロウアー・マンハッタンのウォール街は第二
次世界大戦以来金融の国際的中心地であり、ニューヨーク証券取引所が置かれている。エンパイア・ステート・ビルディングなど超高層ビルも数々建ち並び、ワールドトレードセンターもその一つであった。
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